人の上に立つ主人たるべき者は、不動明王と愛染明王のごとくあれかし。
※不動明王も愛染明王も忿怒(ふんぬ)の形相をしているが、その表情の内側は、人々を救済しようとする慈悲に満ち溢れ、愛情深い優しい心を持っている。人の上に立つ者のあるべき理想の姿である。
家老職は世襲とせず、能力と忠節心を見極めて登用せよ。先祖からの家職だからといって、不器用な者に軍扇を持たせて戦いの指揮官をやらせたり、奉行職につけてはならぬ。
名作の刀や脇差しなどを求めてはならぬ。なぜなら、たとえ一万疋の名刀を持っていようと、それは百疋の槍にはかなわない。その槍と兵員の方が、防備には役に立つからである。
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