武者奉行である大将は合戦の際、絶えず前方にいるべきだ。敵の首を取った者、怪我した者、そういう知らせが大将のもとに来る。大将が前におれば、それだけ前面の備えは厚くなって強くなる。もし大将が後方にいた場合、先陣の兵も知らぬ間に後方に集まり、ちょっと敵に攻められると、おじけついて、我先にと逃げてしまうものだ。
戦いは天気のいい日ばかりではない。陣取りや普請は、晴れの日を念頭に行うのは下手な者だ。雨の日を想定して行え。
※普請(ふしん)=家を建築したり修理したりすること。建築工事。また、道・橋・水路・堤防などの土木工事。
自分は百歳になっても、歩行がかなう間は武者を捨てはしない。
武者は犬とも言え、畜生とも言え、勝つ事が本(もと)である。
※武者を犬と呼ぶなら呼べ。畜生とさげすむならさげすめ。何といわれようが、武者は勝つことがすべてなのだ。
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