自分自身の思想を信じ、自分にとって真実であるものを信じ、自分の心で万人の真実を信じる者が天才である。
「馬鹿の一つおぼえ」は小人の心に潜む悪魔であり、その崇拝者は三流政治家、哲学者、牧師といったたぐいである。同じことをいつまでも続けていては、偉大な魂は何もすることがなくなる。壁に映った自分の影に気を取られるほうが、まだましだ。自分が今考えていることをはっきりと言葉に出して述べるのだ。そして明日はまた明日で、自分の考えたことをはっきりと語るのだ。今日考えたことと完全に矛盾してもかまわない。「それでは誤解されるに決まっている」と人は言うだろう。誤解されるのはそんなに悪いことだろうか。ピタゴラスは誤解された。そしてソクラテスも、キリストも、マルティン・ルターも、コペルニクスも、ガリレオも、ニュートンも。そして古今のあらゆる清純で賢明な魂も誤解を受けた。偉人は常に人々に誤解される。
毎日毎日をきっぱりと終了せよ……。あなたは全力を尽くした。確かにへまもやったし、馬鹿なこともしでかした。そんなことはできるだけ早く忘れよう。明日は新しい日だ。明日をつつがなく、静かに始めるのだ。
あなた自身を主張せよ。決して人真似するな。あなたの生まれながらの才能を、全生涯かけて蓄積してきた力とともに一度に発揮しよう。だが人の才能の受け売りは、一時的な中途半端なものでしかない。各人がどこまで能力を発揮できるかは、神のみが知っている。
われわれは自分の健康を大切にする。貯蓄をし、家の屋根を丈夫にし、衣服を十分に整える。だが、あらゆる財宝のうちで最高のもの、「友人」という財宝を備えようとする賢者はどこにもいない。