私が見てきた人生の最高の成功者たちは、みな常に朗らかで希望に満ちた人々であり、仕事は笑顔で行ない、人生に起こるさまざまの変化や機会を、楽しかろうと辛かろうと、男らしく堂々と迎える人々であった。
われわれが賞賛や驚異の眼で見上げる、人類の成し遂げたあらゆる大工事の成果は、辛抱強さと何事にもめげぬ、たゆまぬ努力がもたらした好例である。こうして採石場はピラミッドと化し、遠隔の国々が運河で結ばれるようになる。もし手斧や鍬(くわ)の一振りが与える印象と、こうした大工事の計画の全貌や最終結果とを比較するなら、その差のあまりにはなはだしいのに一驚するだろう。しかしなから、こうした一見取るに足らない作業でも、積もり積もれば、いつかは最大の難工事を克服し、山々を削り取り、大海にも人類の一見か細い力によって、防波堤が築かれる日が、必ずくるのである。
経験の示すところでは、成功するかどうかはその人の能力より情熱に負うところのほうが大きい。自分の仕事に身も心も捧げる人間こそ勝利者となる。
成功者とは、失敗から多くのことを学び取って、新たに工夫した方法で、再び問題に取り組む人間のことである。
天才とは、絶え間なく努力を続けられる人間のことである。失敗と成功との間を画する一線はあまりにも微妙だから、たとえ乗り越えても気がつかない。あと一歩の辛抱で、あと一歩の努力で必ず成功する、というところで計画を放棄する者があまりにも多すぎる。潮がさっと引く時は、再びさっと入って来る前ぶれである。見通しが実際は好転しかけている時が、一番お先まっ暗に見えるものだ。一見絶望と見えるものでも、今少し頑張れば、今一押しすれば、輝かしい大成功が待ち受けているかも知れない。やる気をすっかりなくさない限り失敗はあり得ない。自分の内部から生ずる敗北以外に敗北は存在せず、われわれが生まれつき持っている心の弱さ以外には、越えられない障害など存在しない。