長生きしても人は満足しないかも知れないが、充実した人生には満足する。
自分自身に満足することができ、誰とも自分を比べず、誰とも競わなければ、誰もがあなたを尊敬してくれることだろう。
真の満足は、いかなる状況からも、その中のあらゆる価値を取り出せることにある。
満足を得る秘訣は、めいめいが自分の実力と限界を自力で見出し、自分が十分に力を発揮できる仕事は何であるか知るとともに、どんな成功者であろうと権力者であろうと、その地位は大宇宙に比較すれば微々たるものだということを悟るだけの分別を持つことである……つまり、本当の自分自身になりきる勇気、孤独に耐える勇気、自分と違う者になろうとしない勇気を持つことだ!
私にとって人生の喜びは、自分がどんな人間であるかを感じ取るところにあると思われる。……私は人生の不満家を数人知っているが、みな自分とは違う者になろう、自分には無理なことをやろう、として骨を折っている。
満足感は、そして自分が役に立つ人間であるという気持ちは、自分自身を、われわれの心に描いているかっこいい理想像に合わせるために、さまざまな人物に仕立てようとしても、決して得られない。それには、人生そのものの豊富さの前に自分の身を任してしまうこと、つまり人生を自分の体の中に満ちあふれさせるのだ。この偉大な受容、偉大な謙譲さの当然の結果として、満足感が得られるのだ。
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