天下が平和になるほど、武道を怠ってはいけない。軍法も悪く用いれば、手荒くなって人を害し、人をだまして陥れることにもなる。自分が偉ぶり、人の諫めを聞かなければ、ついには家の崩れる発端となる。
人生のどんな状況にあっても、自分自身と対話し、この対話によってどれだけ得るところがあるか自問することを忘れないことだ。
我、いまだ木鶏たりえず
《われ、いまだ もっけいたりえず》
※横綱双葉山が連勝記録をストップさせてしまった際に、知人へ充てた電報より。木彫りの鶏のように動じない境地に至れなかった自分を恥じた言葉。
双葉山定次
人の常道、敗れたる者は天の命を称して嘆じ、成れる者は己の力を説きて誇る。二者共陋(卑しい)とすべし。
運命 / 幸田露伴