自分の過ちを認めることほど難しいものはない。事態を解決に導くには、素直に自分の落ち度を認めるのが何よりである。
平氏を亡ぼす者は平氏なり、鎌倉を亡ぼす者は鎌倉なり。
※権力を持った者の奢りを戒める言葉。
その身は若輩ではあるが、小姓頭(こしょうがしら)をも命じた者に、脇差しの鞘(さや)で頭を殴ったことは、それがしの誤りだ。
※たとえ名将であっても間違いはする。その時、素直に謝ることは、易しいようでいて勇気のいることで、なかなかできることではないが、伊達政宗はすぐに自らの非を認め、謝りの手紙を仲間の小姓頭に出したのである。
古語に、良薬は口に苦く、病気には効くとある。また、曲がった木材も墨縄をあてて切れば、真っ直ぐに切れるように、主君も諌めに耳を傾ければ聖人になれるともいわれる。このように人の諌言は素直に受け入れることが大切なのだ。
恨みを抱くな。大したことでなければ、堂々と自分のほうから謝ろう。頑固を誇るのは小人の常である。にっこり握手して自分の過ちを認め、いっさいを水に流して出直そうと申し出てこそ、大人物である。