およそ下の者は上の者を学ぶ。大将がくつろげば、下は大いに怠けるものなので、いつも陣法を厳しくすることだ。上に立つ一人の心が下万民に通ずるとは、このことである。
威勢がよく勇気ある者は、目を驚かすほどの働きをするが、それだけのことで、本当の武功を立てるのは律義な者である。
下に命令するところを、自ら先に立って行うことを善しとす。身をもって教えれば、口でとやかくいうよりも下僕はよく従うものだ。
名将言行録 / 寺沢広高
一頭のライオンが率いる羊の群れは、一匹の羊が率いるライオンの群れを負かす。
アラブの諺
律義を旨とし、智少なく勇のみある者は単騎の役にはよいが、大将の器ではない。数千の将たる者は、自分の小勇を事とせず、智計において、人より勝る士でなければだめである。智勇あわせ持たずに、どうして百千の軍兵を指揮できようか。
名将言行録 / 吉川元春