幸福とは、たいていの場合、勤勉の報酬であることがやっとわかった。美しいことを頭で考えたり、心に浮かべたりするだけで幸福になれると思ったら、大間違いだ。それなら「美」を食べてみるがよい!幸福の女神はちょっとやそっとのことでは訪れない。彼女に気に入られようと思えば、働くことだ。自分を顧みないで人のために尽くすことだ……。
一生懸命に体を働かせることは、実にすばらしい。もう何も考えなくなる。私はしばしば、黙々として長時間作業することがある。頭に浮かぶのは、ただ仕事を一心に続けることばかり、――鍬(くわ)をふり下ろす、地面から持ち上げる、頭の上にふりかざす――そしてまたふり下ろす。
それでも時折り――たいていの場合、まだ疲れを知らぬ午前中だが――突然、全世界が私の周囲にぱっと開いたような気持ちになることがある――その美しさ、その意味を感じ取っていると、何とも言えない幸福感が、しみじみと湧き起こってくる。真の満足とはこういう状態を指すのだろう。
毎朝床から起きたら、たとえ好きだろうと嫌いだろうと、何か一つやるべき仕事があることを神に感謝しよう。何が何でも働き、何が何でもベストを尽くせば、やがては節制、自制心、勤勉、強固な意志、満足感といった、怠け者には想像もつかないような、もろもろの美徳が備わるようになる。