君は本当に自分の抱いた理想像に到達しているだろうか。もし自分の行為を反省して「いかん、あれは大失敗だった。ついかっとなって、怒らせなくてもよい人を怒らせてしまった。もっとよく考えてから話せばよかった」と言い聞かせる勇気がなければ、君はまだまだ理想像には到達していない。
誰でも、自分はこうあるべきだが、実際にはそれとはほど遠いと思われる理想像を描く時がある。進歩向上を目ざすすべての人間にとって、この理想像は本人より立派である。今の自分より賢くなりたい、立派になりたい、気高くなりたい、と全然考えたことがないほど、自己満足に陥っている人間はいない。
シーオドア・パーカー
今や私は皆さんと同じように、人間の無知がもたらした貧乏や、数々の悲惨さとたたかっています。しかし今一つ大事なことは、もし現状を打開することに成功できなければ、どんな状況の打開もできないということを、人類の何世紀にもわたる経験が教えているということです。あの白百合のように、じめじめした環境にいても、清らかに、すこやかに生き抜くことができない限り、どんな環境にいても、か弱い人間にしかならないことでしょう。自分が今いる世界を救うことができない限り、どんな世界をも救うことができないでしょう。一番大事なことは、どんな環境が必要かということではなく、どんな考えで毎日生活しているか、どんな理想を追い求めているか、ということなのです。一言でいえば、その人の人柄の問題なのです。次のアラビアの格言はすばらしい真理を語っています。
「汝の今いる所が汝の世界である」
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