礼儀正しい、決して腹を立てない人物は、まさに大人物と呼ぶにふさわしい。
礼儀がどんなに大切かあまり考えたことがなければ、ここでよく考えてみることだ。次の六つの心得を守れば、礼儀正しさの習慣を身につけることができる。
1、相手の話には熱心に耳を傾ける。退屈がったり、「わかっている」という顔を見せない。
2、相手の話に口をはさまない。たとえ愚痴を聞かされても、言いたいことを言わせてやる。もし口をはさめば、自分の言葉は聞くに足らないのか、と取られる。
3、初対面の人の名前はすぐ覚えて、できるだけ使う。
4、もし相手の言い分が間違っていても、そっけなくやりこめるのはよくない。言いたいことがあれば、相手が話し終わってから、「私の意見はこれこれですが、もし間違っていたら、どうぞご指導ください」と申し出る。
5、自分のほうが偉いといった態度を見せない。話し相手にしろ友人にしろ、相手を見下げた様子を見せれば、相手の反感を買うだけである。もしこちらが本当にすぐれていても、相手はそれを幸福のせいにして、決してこちらが偉いからだとは思わない。
6、自分の考えが間違っていれば、素直にあやまる。
知識には作法の衣を着けねばならない。そして世間に出る道を円滑化せねばならない。作法のない知識は偉大なダイヤモンドの原石のようなものだ。戸棚に並べて好奇の眼で眺めるのにはもってこいであり、またその稀少価値のゆえに尊ばれる。しかし最も賞讃されるのは、磨き上げられた時である。
ご存知だろうか、一日中礼儀正しく朗らかな気持ちで仕事をすれば、一日中腹を立てて仕事をした時よりも、夜寝る時の疲労がずっと少ない、ということを。にこにこ朗らかにしていれば緊張がほぐれる。疲れるのは仕事のせいではない、心の持ちようが悪いのである。この方法を一度試してみることだ。
夫を選ぶことの次に大事なものは、結婚後の礼儀でしょう。お客が来た時だけよそ行きの言葉を使って、夫にはずけずけ言うのでは困ります。口やかましい女をたいていの男はがまんできません。
ウォルター・ダムロッシュ夫人
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