ちょっとした心がけ一つで、この世全体が少しでも幸福になる。一人ぽっちの人や意気消沈している人を見かけたら、その場で二言三言、優しい言葉をかけてあげよう。たぶん明日になれば、そんな親切をしたことは忘れてしまうだろう。だが親切にされた者は、あなたの言葉を一生胸に抱き続けるだろう。
もし一日だけ親切にし、思いやりを示すことができれば、もう一日続けることができる。これには一銭もかからない。今日から始めよう。
幸福になりたければ、やれ恩を返せだの恩知らずだのと言わないで、人に尽くす喜びだけを生き甲斐にしようではないか。
人と会うたびに何か親切を尽くしてあげることだ。一日が終わったら、自分の親切が何をもたらしたか、よくかみしめてみよう。たった一回の親切にどんな大きな意味があるか、ちょっとわからないだろうが、これだけは確かである。親切は相手が好きだというしるしであり、親切を受ければ、相手もある程度までこちらが好きになる。
一生に一度も親切な行為をせず、人に真の喜びを与えず、人助けもしないで過ごすことは、老後の人生を美しく照らしてくれる楽しい記憶を、手に入れそこなうことである。