過ぎ去りし麗しき一日は、再びわがもとに帰り来たらず。
全力を尽くして生きよ。そうしないのは間違いだ。人生がある限りどんな生き方をしたって大して問題ではない。もし人生がなかったというのなら、一体何があったというのだ。私は年を取り過ぎた。この年になっては、もはや何を見ても楽しくない。失ったものは永久に帰ってこない。このことをはっきりと銘記するのだ。それでも人間には、まだ「自由」という幻が残されている。だから今の私のように、その幻さえ持てぬ人間になってはいけない。私は愚かすぎたり、こざかしすぎたりで、せっかく人生が楽しめる時をふいにしてしまった。そして今では、その時私の犯した過ちを犯さない限り、自分の好きなことをやるがよい。やらなかったのは私の間違いだった。生きよ!生きよ!
若さ・・・・・・価値のわからないお子様たちに、無駄遣いさせるにはあまりにも惜しい。
一刻の遅緩(ちかん)は則ち一日の不幸なり。一日の懈怠(けたい)は則ち天下の恥辱なり。
※わずかな時間といえども遅滞は一日の不幸である。一日怠けることは天下の恥となる。
徳川吉宗
覆水盆に返らず
※一度起こってしまったことは取り返しがつかない。
拾遺記 / 王嘉撰